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平間わんぱく少年団~伝統文化学び絆深め
平間こども文化センターまつりの会場に9月28日、「平間わんぱく少年団」の力強い和太鼓が響いた。
代表の山本忠利さんと学童保育で知り合った保護者が中心になって少年団を設立したのは1979年4月。「特技を持った親たちが、それぞれの特技を子どもたちに伝えようという目的だった。私は和太鼓を教えた」と山本さん。
団員は5歳から中学生までの男女合わせて37人。いまでは和太鼓をはじめ、歌い継がれてきた童歌や日本の伝統的な踊りも練習し披露している。
年間の公演は、少年団の先輩に当たる大人のグループ「和太鼓祭音(まつりね)」と共同で開催しており、その数は平均15回にも及ぶ。ことし12月には「さんねん峠と日本の祭り」と題してミュージカルと和太鼓・民舞の公演を行う予定だ。
2000年からこれまでに、ドイツやロシアなど祭音の5回の海外公演にも一緒に参加した。来年は韓国公演ができたらと考えている。
「荒馬踊りでは母親が、子どもが演じている馬の手綱を引く役で一緒に踊ることもある。親子が協力して伝統文化を学びながら、家族の絆を深めてほしい。学校ではなかなか学べない多様な価値観を身に付けた子どもたちが活躍できる、そんな地域社会をつくっていきたい」。それが山本代表の願いだ。
(2014年10月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・鈴木典信)