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あおぞら会~自立目指し集まる場

ゲートゴルフに参加する会員らの様子
脳梗塞や脳出血などで体に障害が残った人たちが、自立心と自尊心を持って生きていこうと集まっている。社会復帰するために欠かせない厳しいリハビリテーションを経て、自分にできることを増やしてきた。
あおぞら会(大島定男会長)は、中途脳血管障害者らの寝たきり防止のための機能訓練と会員の交流を目的に、1994年に設立された。機能訓練、ゲートゴルフ、歌の会、バス旅行など体を動かし親睦を図るメニューに会員それぞれが参加する。誕生会を兼ねた食事会も開かれ、出掛けることとコミュニケーションによって絆を強める場を増やしている。
会計担当の中村歌子さんも脳内出血の結果歩行障害が残った。半年間の機能訓練のつらさは言葉に表せないほど。自分の力でベッドから降り、つえを使いながらも歩けるようになって、「生きようかなと思った」と振り返る。看護師に「家に帰ることは社会復帰することです」と言われ、「小さな活動でも人の役に立てるかしら」と考えたという。
会員たちは市北部身体障害者福祉会館(溝口)にタクシーやバスで集まる。中村さんは「バスでは『席を譲ってくれる方はいませんか』と呼びかけてくれる運転手さんがいます」とその対応に感謝する。
送迎付きのデイサービスもあるが、自分たちで運営する活動を、できるだけ続けていく考えだ。
(2017年11月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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