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たちばな農のあるまちづくり~地参地笑で 地域を耕す

プチ農業体験の様子
高津区たちばな地区には、8軒の養蜂場を含む農家が約70軒ある。この農のある暮らしを次世代につなぐ活動をしているのが「たちばな農のあるまちづくり」だ。推進委員は、若手農業者5人、農学部の学生2人を含む22人。
昨年11月、プチ農作業体験を企画=写真=。15人が里芋を収穫し、カブと大根の種を植え自分の名札を付けた。イモ煮を食べながら農家の方と話す場も設け、成長をブログで見られるようにした。2月にはその収穫を行う。
こうした食と農を通じた市民交流から2009年、次代のブランドを耕すための具体的な取り組みはスタートした。この事業をNPO法人「ぐらす・かわさき」が区から受託。地元野菜の移動販売を定期的に行う。地元農産物を使った商品開発にも取り組み、昨年8月、ケーキ大和がニンジンを使った「おひさまキャロット」を発売した。2月27日、「高津の農と出会う、高津さんの市」を久本薬医門公園で開く。
「地域の人が参加することで笑顔になれる『地参地笑』でないと、地域を耕す活動は長く続かない」と同法人NPOの田代美香さんは語る。
(2011年1月22日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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