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コーラスすみれ~思い乗せて 歌い続ける

合唱練習の様子
コーラスすみれの練習はよい汗から始まる。入念なストレッチで体を温めて、汗ばむころに発声練習に入る。「ア~ア~ア~」と音程が徐々に上がり、腹式呼吸で出す声が大きくなる。
多摩老人福祉センターのコーラス講座修了生たちが「歌い続けたい」と集って17年。平均年齢が約70歳、50人を超える団員は、歌の先生の吉竹淑子さん、ピアノの木谷充子さんと、100を越える合唱曲を練習してきた。多摩高校合唱部との交流や「ミューザ川崎市民合唱祭」など、人前で歌うことが多い。
全身で指揮をする吉竹さんから「そこはキラキラと光るように歌いましょう」などのフレーズがポ~ン!ポ~ン!と飛び出す。詩を想いながら楽譜を読み、歌う2時間は短い。
練習を録音して、夜、枕元で耳を傾ける人は、仲間とのつながりを確かめ、歌い続けたいから。会長の川崎照雄さん(82)は「戦時中は好きに歌えず、戦後は働き詰めだった人たちが多い。いま、伸びやかに歌えることを大切にしています」という。そして「コーラスで地域に一歩を踏み出して仲間を広げましょう」と呼びかけている。
連絡先は川崎さん 電話044(911)5355。
(2011年4月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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