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かわさきアトム工房~科学通して 笑顔と感動
机の上に大きなビー玉と小さなビー玉が置いてある。今日の教材だ。講師は「かわさきアトム工房」の小林由紀さん、サポーターは太田康和さん、千原博子さん。生徒は青少年科学館の科学教室に応募した子どもたちである。
ビー玉を使ってレンズの仕組みを説明した後、子どもたちは小さなビーズを使って顕微鏡作りに挑戦。手作り顕微鏡に端布(はぎれ)をつけて、「(繊維が)見えた。見えた」の声が上がる。横にいる母親もレンズに目を寄せ、科学と遊んでいる姿がそこにある。
2003年、川崎市主催「かわさき科学塾」の修了生が「かわさきアトム工房」を発足。その後も、同市主催の「科学サポーター研修会」修了生を中心にメンバーが加わり、現在22人が活動している。
昨年度は146回の実験を行った。活動のベースは青少年科学館だが、小学校やわくわくプラザ、こども文化センター、東芝科学館などで出前実験も行う。
子どもたちの笑顔や感動の声に出合うことがメンバーの喜び。場所や教材の支援を受け、たくさんの子どもたちが参加しやすい環境にあることを感謝している。豊富な実験メニューは、ホームページで。(ホームページは団体名で検索)
(2011年6月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)