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川崎市マンション管理士会連合会~市民の視点で 専門性生かす
市内には分譲マンションが約13万戸あり、そこに市民の5人に1人が住んでいる。2009年、主に川崎在住のマンション管理士が専門性を生かし、マンションの管理で悩む人のために「川崎市マンション管理士会連合会」を立ち上げた。
隔月に市内各所で無料のセミナーと個別相談会を行っている。神品(こうじな)勝征代表(68)は、幸区の河原町団地で自治会や管理組合に長年携わった体験を生かして相談に乗る。子どもの騒音問題に悩む人に実例を紹介し喜ばれた。
管理組合役員が当事者の間に入り、階の上の人に下の部屋で騒音を聞いてもらい、解決につなげたという。講師の横倉啓子さんは6月19日のセミナー=写真=で、大震災に関連して「いざという時に役に立つのは近所の人」と管理組合にしかできない助け合いの大切さを訴えた。
悩みは人集めと資金だ。マンション情報をデータ化し、セミナー開催地を中心にして案内書を発送。助成金を利用し、自主財源のために資料を販売する。
「会社の仕事ではないので制約はない。市民の視点で助言していきたい」と、島田隆之事務局長(69)は語る。
(2011年7月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)