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中原図書館職員 舟田彰さん~「ありがとう」を力に
武蔵小杉駅前の中原図書館の特集コーナーをユニークな発想で企画、運営しているのが、職員の舟田彰さん(46)だ。
市民館勤務で8年間「子育てやシニア事業」に取り組んできた。その経験を異動先の図書館業務で活かせないものかと、カウンターから利用者のニーズを日々見つめてきた。就職支援の特集では、業界本や話し方・マナーの本を、震災特集では資料の本を並べると、瞬く間に棚から本が借りられていく。
そして地域に根ざした図書館への思いは、さまざまな団体とコラボレーションして、市民が求める有効な情報提供の場になることに繋つながっている。がんの特集では、図書館内にとどまらず、地元医療機関と共同でセミナーを開き、悪徳商法の特集では、消費者行政センターとともに、自らも寸劇を演じ危険性をアピールした。
図書館に立ち寄る市民の「ありがとう」の言葉に新たなエネルギーが湧く。
学生時代は地理学研究会に身を置き、フィールドワークはお手の物、趣味は味のある地方都市を歩くことだ。アンテナを張って庶民の目を一番大切に考えている。
利用者が気持ち良く使える新館オープンの日を目指し、人々の心を引きつける特集コーナーを今、熟考中だ。
(2012年2月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)