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地域活動支援センターアルデンテ~5本柱で居場所づくり

施設職員たちの写真
下麻生の一角に、花と緑に囲まれた障害者施設「地域活動支援センターアルデンテ」がある。矢野淳一理事長(58)が前に働いていた施設の同僚、高橋和泉さんとともに、3年前に開設した。当初は、利用者1人。現在は10人が通う「アルデンテ」には、造形家でもある矢野さんが段ボールで製作したカヤックや動物が室内に飾られている。
毎日、みんなで行う園芸作業で、周囲が美しくなり、ポットの花苗を買いに来る近所の人々と交流が深まる。みんなで買いだしに行き、昼食をつくって食べる。学校のお祭りやバザーなど、イベントに呼ばれれば、屋台で祭りをにぎわす。見学に来た利用者の母親が驚き「もっと早くから、何でもやらせておけばよかった」とうれしそうに話す。
多種多様な出前道具が並ぶ床が、悲鳴を上げている。みんなで張替えをしようと計画中だ。みんなでたたくコンガの音楽に合わせて、歌って踊る。昨年は、近くの小学校のステージに立つことができた。厨房で長期冷凍保存食の試作を行うなど、災害に備える地域の福祉施設づくりに取り組む。
園芸・料理・祭り・大工・音楽の5本柱で、一人一人の可能性を伸ばそうと、刺激し合いながら、何事にも挑戦する姿がある。
(2012年3月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・林 德)

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