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川崎の産業観光を支援する会~ガイドで魅力を訴え

工場夜景ツアーの様子
今、産業観光が注目されている。とりわけ工場夜景巡りがブームだ。川崎は、京浜工業地帯を中心として、日本の経済産業を支え、世界でも高度な生産技術と製品を生み出してきた。産業観光はこうした産業遺産や最先端技術を体験・体感して、ものづくりの心に触れることを目的としている。
観光バスツアーは、予約がなかなか取れないほどの人気だ。カメラと三脚を持った県外からの参加者も多い=写真=。参加者の中国人女性は「日本は衰退していると聞いていたが、素晴らしい底力を見た」と感想を話す。
2008年3月、「川崎産業観光検定試験」が始まった。10年10月、その合格者たちが「自分たちも何かできることはないか」と、「川崎の産業観光を支援する会」を立ち上げた。
会員数は39人。川崎産業観光振興協議会が実施する「ガイド養成講座」を修了した会員が、ガイドを行っている。独自のウォーキングツアーも、会員対象に実施。今後、一般参加者も受入れて開催する予定だ。
「市民ガイド」の大矢一彦会長(59)は川崎生まれ。「公害のイメージで、引け目を感じている市民が多い。観光ツアーなどで、多くの人に川崎の魅力を知ってもらい、地元に誇りを持ってもらいたい」と語る。
(2012年3月24日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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