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ハートの会~高齢者の孤立化救う

会の活動中の写真 テーブルをコの字型に並べ、20名ほどの高齢者が着席して話をしています
代表の坪谷正子さんと黒澤裕子さんが「ハートの会」を立ち上げたのは2009年6月。坪谷さんは、民生委員として長年、高齢者のひとり暮らしや「老老介護」の実態を見てきた。「自分の足で通えて、皆で食事をし、楽しく過ごせる場所を提供したくて」と代表の2人は語る。
「会」は毎月第3月曜日、菅生台自治会館で開かれている。利用者は菅生台自治会に属する75歳以上のひとり暮らしの高齢者と高齢の介護者だ。お手伝いをするボランティアは12人ほど。社会福祉協議会からの補助金と、利用者1回につき300円、ボランティア400円の会費で運営している。
取材当日、「今日は皆で太巻きを作って食べますよ」と坪谷さんが利用者に声を掛けた。指導するのは過去に仕事で太巻き作りの経験があり利用者でもある加藤美代さん。完成した太巻きは切り分けられて、差し入れのヒジキなどと一緒に、出席者全員分の器に盛りつけられた。食事を終えると、その日の出しものを依頼していた鷲ヶ峰自治会副会長の樫さんがマジックを披露し利用者の笑いを誘う。その後、皆で歌をうたい、最後は体操で終了した。
「声を掛けてもなかなか一歩が踏み出せない人も、ぜひ来ていただきたいですね」坪谷さんたちの願いだ。
(2012年7月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・鈴木典信)

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