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NPO法人川崎水曜パトロールの会~路上生活者脱却へ活動
失業・病気・負債・アルコールやギャンブル依存症・人間関係などから、そうならざるを得なかった路上生活者。川崎市には、老若男女を問わず、およそ650人いるという。その当事者や支援者らにより設立された「NPO法人川崎水曜パトロールの会」は、路上生活からの脱却やその改善、相互扶助を目指した活動をしている=写真。
「人は路上で死んではいけない」。16年前から水曜日の夜と土曜日の昼、理事長の水嶋陽さんを先頭に市内の路上パトロールを続ける。病気の人や高齢者、障がいのある弱者には昼夜を問わず病院、保健所、福祉事務所、施設へと臨機応変に対応。また、災害時の安否確認と避難誘導、偏見と差別をなくす啓発活動、亡くなった仲間の追悼式も行う。
支援とは、食べ物や物品を配ることだけではない。地域住民として顔と名前のわかる関係となり、人のぬくもりを感じることで路上から先につながる。自分の人生のあり方を自分自身で考え見いだしてもらうことにある。水嶋さんは言う「助け合い支え合う人とのつながりがあれば、何度でもやり直せる」。
連絡先は同NPO法人TEL:044(230)0560、FAX:044(230)0559。
(2010年2月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)