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統合スポーツ共遊球技研究所~球を使ってスポーツの輪
視覚障がいのある高齢者施設に勤めたことがきっかけだった。「障がいがあろうとも、皆が無理なく楽しめるスポーツがあれば」とふと思いついたゲームが原点だ。パターゴルフのような球技から始め、軽い球を使ったボウリングなど試行錯誤を重ねて23年、竹内啓也さん(68)=写真=は、現在まで36種目ものゲームをつくって普及活動に努めている。
まひがある人や車いす、精神障がいの人たちが皆参加できる人気ゲームは、養護施設や各地のデイサービスから依頼の声が掛かる。
この研究所(私設)の名前の由来は「障がいがある人もない人も地域で一緒になって、球を使って遊べるスポーツの輪を広げよう」という意味が込められている。
「おむすびころりんの要領で、ボールに腕の力はいりません。技はちょっとで十分、あとは運で1等賞が決まります」と語る竹内さん。寝たきり重度の高齢者がストレッチャーのままゲームに参加して見事に優勝、その喜んだ顔が忘れられない。
1人で奮闘している現在、一緒に活動してくれる仲間を募集中だ。
連絡先は同研究所・竹内さんTEL:044(733)0732。
(2010年3月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)