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大師高校~映画作りで人権を理解

映画製作した先生と2人の学生の写真
県立大師高校で「国際理解」の授業を履修する1年生たちが、地域に住む外国人市民に焦点をあてた映画を作っている。主人公は、在日韓国人2世の鄭利一(ちょん・りいる)さん。川崎市外国人市民代表者会議の委員長を務めた鄭さんの「人権について」の講演を聴き、自分たちの知らない差別の歴史に大きな衝撃を受けた。
「授業で学んだことのおさらいと発展になります」と指導する島本篤エルネスト先生(45)=写真左=は言う。
溝口隆祐さん=同右=は「お話を聞いて、自分の親やおじいちゃん、おばあちゃんのころにもあったことなのかなぁと気になりました」。椿山菜咲さん=同中央=は「私なら折れてしまうようなことに、鄭さんは立派に耐えて生き抜いてきた。かっこいい」と言う。「国内と海外の出来事がつながっていることを知る。それが国際理解です。その一つの切り口が人を見て、知ることです」と島本先生。
映画は「世界に対する視野が広がり生き方が少し変わった」り、「私の何げない言葉が在日外国人の気持ちを傷つけるのだと気づかされた」など、生徒の成長も映してくれる。
(2010年4月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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