公益財団法人かわさき市民活動センター

商業ビルがにぎやかに立ち並ぶ、JR武蔵溝ノ口駅前から少し離れたところに、アジアンチックな店舗が軒を連ねる、ちょっと変わった一角がある。
そこに店（コミュニティカフェ「ココデ」）を構えるのは、さくらそぅ会事務局を務める横山典子さんだ。10年前、障がい者支援事業を立ち上げたのをきっかけに活動の裾野が広がり、食事の提供だけではない、人と人が触れ合うコミュニケーション空間をつくりたいと思い、4年前にカフェを始めたのだと話してくれた。
このカフェを拠点に集まった約20人のボランティアグループ・さくらそぅ会＝写真＝の名称には、「さあ暮らそう」のメッセージが込められている。会の参加者の思いはやがて形になり、昨年からは、高齢者向けの配食サービス、さくらそぅ弁当の販売がスタートした。
魚は骨抜きで、堅いものは刻んでなど、市販の惣菜では扱わないような、一つ一つの小さな心配りが利用者には嬉しい。高津区限定で配食しているさくらそぅ弁当の価格は、配達料込みで700円（おかずのみは600円）と、安さも栄養も満点だ。
（2010年6月19日　神奈川新聞掲載　市民記者・川山　櫂）
【団体情報】
ボランティアグループ　さくらそぅ会
（お弁当製造者）NPO法人コスモス　コミュニティカフェ　ココデ
代表者：下村桂子
所在地：高津区久本1-6-2
電話：044-877-0131