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野菜だいすきファーム~食の自給で 地域つなぐ
「野菜作りだけが目的ではない。畑を人と人を結ぶツールにしたい」と、野菜だいすきファームの松下長子代表(51)。生活協同組合で生産者と消費者が交流する企画を立て、宮前区の農家・吉岡照充さんに手伝いを申し出た。「遊びに来るなら受入れよう」この吉岡さんのひと言から、生協が販売する地場野菜のダイコンを、2年間一緒に種まきから出荷まで無農薬で作った。一昨年、自分達で畑を借りて同ファームを設立。
7月3日、10家族が集い、ジャガイモを収穫=写真=。その後、堆肥(たいひ)をまく。川崎・ごみを考える市民連絡会に協力して作った生ごみ肥料だ。茜ちゃん(9)は畑でカタツムリを見つけ、駆除しないで外に追いやった。「トウモロコシと男爵イモは出来がよい。ほかはよくないな。スイカは剪定(せんてい)してやらんとな」と、近所の農家さん。
アブラムシ除去には牛乳を薄めて散布、資金不足には収穫物を販売、肥料不足には家庭での生ごみ堆肥作りを計画など、試行錯誤を繰り返す。「畑には公共性がある。食の自給で地域をつなぐ一石を投じたい」と代表は語る。
(2010年7月31日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
【団体情報】
野菜だいすきファーム
代表者:松下長子
メール:sinnk@mac.com
ホームページ:http://yasai-daisuki.at.webry.info/(ブログ)