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セソール縁側コミュニティ~マンションにぬくもりを
「ぬくもりもりのあるついの住みかをつくりたい」。核家族化が進み、隣近所のつながりが薄れたマンションで、引きこもりがちな高齢者の現状に危機感を募らせた住民が、縁側の再生を求めて立ち上がった。16人のボランティアが交代で運営する「セソール縁側コミュニティ」(川崎区京町)がそれ。は発足して1年、高齢者向けに週3回の談話室や月1回のイベントを開いている、=写真は3月27日の園遊会=。
およそ530世帯、1500人のうち、70歳以上は100人を超す。「孤立を招く心の垣根を取り払えるよう、自分たちにできる最大限のことを提供したい」と代表の片野濱子さん(55)。住民のためにできること、してほしいことが記された「縁側帳」を活用して、世代を超えた交流も広がっている。
「ここに来ると、懐かしい友人に会えたようでうれしい」と談話室を訪れた高齢者。片野さんたちは、住民にぬくもりとつながりの縁が根づくことを切望している。
(2004年4月3日 神奈川新聞掲載 ボランティア記者 三木規伊)