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グルッポABC(アペセ)~”ダブル”の文化を育てる

エプロンをつけ料理をしているメンバーの写真
「サンバやボサノバを聞きながらブラジルの家庭料理を楽しでほしい」。川崎市国際交流センター主催の講座「楽しいブラジル料理」には、市民ら約30人が参加。トマト味のシーフード煮込み料理が出来上がり、食卓を囲んで交流のひとときが広がった=写真=。
指導に当たったのは、長年、日本に住む日系二世、三世のブラジル人のボランティア「グルッポABC」(和田タニア代表)。年数回、国際交流イベントに参加するほか、母国のポルトガル語と伝統文化を子どもたちに継承しようと、月4回、母国語教室を開催している。
教室に通う20人の子供たちは、日本とブラジル2つの国籍を持つ。「将来、誇りをもって自国を選択できる力を育てたい」と活動に熱が入る。それまでは、2つの祖国の”ダブル”の文化を受け入れてほしいと会員は願っている。「中学生の息子は、自分で将来の国籍を決めました。そういう力がついたのはABCのおかげです」。ブラジル人母親の言葉だ。
(2004年6月26日  神奈川新聞掲載 ボランティア記者 三木紀伊 )

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