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かわさき 海の市民会議~人との共生を目指して
かつて、その生命豊かな様子から「大師の海」といわれた川崎の海は、埋め立てや工場立地によってその姿を変えた。危機感を持った元漁師や学識経験者、市民らが集まり、2000年に「かわさき・海の市民会議」を設立。海とその周辺環境の復元、調査、歴史的資料の展示などを行い、海と人とのかかわり方を問い直している。
8月20日には環境団体の展示会「かわさき環境デー」に貝殻アートを出展。参加者の小学生は貝を亀の甲羅に見立て、長方形の厚紙に顔を描き、かわいい亀を完成させた=写真。楽しみながら海に親しんでもらうのが狙いだ。
2000年から始めた「海の公園作りワークショップ」では、川崎区東扇島につくる海と触れ合う公園像を子どもと大人たちが共同で描き、出てきたプランを市に提案した。「行政や他団体との連携を深めて海を活かしたまちづくりを進めていきたい」と話す事務局次長の安元順さん。海と人との懸け橋のような存在として共生への道を目指している。
(2005年9月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・志田麻衣子)