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あさおランチタイムコンサート実行委員会~音楽通じ心の触れ合い
奇数月の第4月曜日の昼になると、麻生区役所のロビーにボランティアの人たちがいすを並べ音楽の演奏がはじまる。すると、人々が足を止め耳を傾ける。これが「あさおランチタイムコンサート」のいつもの風景だ。
「音楽のまち・かわさき」にふさわしいイベントをと、地元在住の音楽活動家・丸山博子さんが発起人となり、2000年4月に発足。今年3月で47回目を迎え、10月21日には50回記念演奏会も行われる予定だ。
ロビーは、演奏する人たちにとって落ち着いて静かに演奏できる環境とはいえない。あえて丸山さんがここを選んだのは、生活の中に溶け込んだ音楽の場をつくり出したかったからだ。「日ごろは音楽と縁のない人たちが、何げなく音楽に出合うことで、ご老人には席を譲り、騒ぐ子どもたちを母親が優しく諭す。こんな当たり前なことが自然に行われる姿を、音楽を通じて実現したかった」と語る。
誰もが気軽に音楽に触れて、その場を大切にとの思いを込めて、3月のコンサートは奏でる人も聴く人も全員で「春が来た」を歌い=写真=コンサートは終わった。
(2006年4月22日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)