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三絃奏者 長間たかおさん~沖縄ライブの風川崎に
3月26日、人形劇団ひとみ座のスタジオでおこなわれた三絃(さんしん)ライブコンサート。沖縄音楽独自の楽器「三絃」を自由に操る奏者、長間たかおさん(49)は今年、音楽生活35周年を迎えた。その記念の「唄と三絃の集い」コンサート=写真=は、会場を沖縄の熱気でいっぱいにした。熱情的な曲や切ない旋律に、130人を超える観客は酔いしれ、「出会い」という曲では客席と舞台が手話を交えて一つになった。
昨年、沖縄から川崎に移住した長間さんの音楽活動を、地元の根強い仲間、ファン、生徒が支えている。地元井田の住民が、応援団となってこのコンサートを立ち上げた。
福祉施設などの慰問にも回る大忙しの長間さんに話を聞いた。「三絃の魅力は、35年たった今でも分かりません。ただ、三絃を通して自分を支えてくれた人たちとの出会いが、私の財産です」
客層によってその日の曲目を決めるという彼のコンサートには、プログラムが一切ない。それが、小さな子どもからお年寄りまで、歌って踊って楽しめる理由であろう。
(2006年4月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・ 町田香子)