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U50   第3回 高橋 麻美さん

アンダー50として、2018年から2024年3月まで、
50才未満の若手市民活動家へインタビューを重ねてきました。
「活動を始めたきっかけや思い」など、
62名それぞれの軌跡が
多くの方々へのエールになるよう願っています。

高橋 麻美 さんプロフィール

第3回 高橋 麻美(たかはし まみ)さん
Mothers Be Ambitious 川崎市中原区在住

Mothers Be Ambitious(マザーズ・ビー・アンビシャス)とは

「ワーキングマザーの縦横のつながりをつくり、働き続けようを応援します」をキャッチコピーに、2014年9月に活動を開始しました。代表の山中美由紀さんがつけた団体名の由来は、ママになっても自分のやりたい事を大きな望み(アンビシャス)を持って進んでいこうというところから。定期的に武蔵小杉ワーキングマザー交流会を開催しています。私は、この団体の広報と渉外を担当しています。

武蔵小杉ワーキングマザー交流会とは

名前が堅いですね(笑)。この会は元々、武蔵小杉周辺に住む働くママたちが、仕事や育児、家庭内の悩み等を共有できる場を目指そうと、山中さんが立ち上げました。
武蔵小杉に住む有志のワーキングマザーがボランティアで運営しています。

この交流会の変遷は

第1回目から回を重ねるごとに、参加者のママから「お手伝いしたい」と、運営メンバーが生まれ、今や16人にもなりました。
月に1回運営会議を開き、テーマや講師を決めて、年に3回ほど、この交流会を開いています。去年は、頑張って5回も開いてしまい、自分たちでもがんばったなと思います。
ワークショップ自体は、設定したテーマに適した専門家の講演に続き、後半はグループワークやディスカッションなどを通じて悩みや体験、ノウハウの共有を行っています。これにより子育てやキャリアの少し先の見通しができたり、専門家からのアドバイスや等身大のママたちの知恵から「私にもできそう!」を見つけてもらうことを目指しています。
毎回テーマ選びにも趣向を凝らし、ワークライフバランスや仕事術、今話題のイクボスなど、川崎パパ塾や、武蔵小杉駅周辺エリアマネジメントとも連携して、輪が拡大しています。そしてチラシよりもクチコミの集客率に驚いています。

今までに印象深かった交流会は

やはり去年開催した、パパも巻き込んだ夫婦参加型交流会ですね。
家庭の仕事を手伝いたくても、会社が許さない30歳代のパパたち。部下の子育てに支援したくてもやり方がわからない40歳代のパパたち。そこにパパにはもっと家庭の仕事を手伝ってほしいママたち。それぞれの思いを解きほぐすような話が聞けました。仕事ばかりでなく、社会活動にも目を向けることの必要性を感じました。一方で課題に感じたのは、育休から復帰するママたちを応援するための交流会には、思ったほど参加者が集まらなかったことでした。届けたい人に情報を届けられていないことを痛感し、チラシの配布先などの開拓はどの団体も苦労していますが、何とか取り組まなければと感じました。

メンバーの雰囲気は

運営メンバーは、1歳から小学校4年生の年齢の子を持つ、全員が働いている20代から40代のママたちです。メンバーの定例会はマンションの会議室。子連れのときは「子連れOK」という店を前もって探して使います。防音装置の付いた地下の寿司屋とかもあるのですよ。面白いもので、必ず事前にチェックして行かないと、実際は全く店の対応が違ったりするのです。情報確認は本当に大事ですね。嬉しいことに皆が活動に熱心です。勉強になる本があれば読んでシェアして、お互いを高め合っています。また、お互いの得意分野がわかっているので、仕事を分担して仕事を終わらせるのも早いですよ(笑)。ママたちの懇親会も実に盛り上がります。悩みを聞いてもらうと、けっこうすぐ解決しますし、愚痴を聞いてもらうだけでスッキリもします。運営メンバーのなかには社内の新規事業にチャレンジした者、メディアに取り上げられた者もいます。とても良い刺激をもらっています。

母として、妻としてのこれからのアンビシャスは

私のパワーの源は、人との出会いです。自分が興味あることに飛びついて、それを学び人に教えたくなる私の性格は、今のこの交流会活動にぴったりです(笑)。まして、伝えた人から「その話、良かったよ」などと言われたなら、自分も大満足です。同年齢の夫には本当に協力してもらっています。夫の助け無しには今の生活はありえません。結婚出産を機に仕事を辞める女性は減少しつつあると言われますが、子供の進学などのライフイベントを機に非正規などに働き方を変える女性は未だ多く、私もその1人です。それでも私自身としては仕事で組織のマネジメントにチャレンジしてみたいと考えています。

今後の交流会活動は

現在の任意団体のままで、特に組織的にNPO法人になるとかは考えていません。皆、毎日働きに出てますから、ワーキングマザーの立場でできることをやっていくまでです。この4年間で若いママたちの悩みも変わってきました。企業の子育て支援に関しても保育園に関しても自分の時代とは違います。核となる運営メンバーの世代交代も考えています。なぜなら、当事者意識から生まれる「悩み」や「気づき」をテーマに企画していくことが大切だと考えるからです。川崎市に留まらず、今、世田谷区や船橋市のワーキングマザーの会とも、「長屋育児」や「ごった煮育児」などの情報交換で応援し合っています。当会では、今年6月に「思春期」をテーマに交流会を開催予定です。ぜひ一度聞きにきてください。

最後にメッセージを

仕事と子育ての大変だったあの時期を思い出すたびに、もし地域に頼れる人がいたら、問題は無かったかもしれないと思うのです。仕事を頑張りたいなら、何か心を開いて話せる場所は必要です。悩みを人に話すことは、ハードルが高いかもしれませんが、壁を乗り越えたなら、本当に必要な人と出会えるかもしれません。お互いが話し合い知恵を出し合いながら、自分の町を豊かに大切していきたいです。

お問い合わせ

WEB https://kosugiwm.wordpress.com/
E-Mail mothersbeambitious@gmail.com
Facebook mothersbeambitious@gmail.com

次回のエースは鈴木英智佳さんです。

鈴木英智佳さんへ一言

メディアにも大注目されている「一般社団法人日本だじゃれ活用協会」の鈴木英智佳さんです。同時期にスタートアップ助成金に挑戦した盟友のような存在であり、息子と私にとっては「親子だじゃれ教室」の先生でもあります。「笑顔が溢れる家族を増やしたい」という想いは、私たちの活動と実は一緒!これからもお互い参加すると笑顔になれるワークショップを届け続けていきましょうね。

バトンを受け継いで 高橋 麻美 さんへ一言

いつも「親子だじゃれ教室」に参加してくださり、ありがとうございます。人脈が広く、いつもエネルギッシュで、笑顔の絶えない高橋さん。ママの視点からのご意見やアドバイスには、いつも新しい発見があります。

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
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