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かわさき医療情報ネットワーク~親子で体や心を学ぶ
「かわさき医療情報ネットワーク」の代表、荒木亜紀子さん(43)は、川崎市内の病院で医学書を扱う図書室に2004年から勤務。がん患者の話を聞く会を5年間担当したことが同会を始めるきっかけになった。
「病気になってからではなく、子どものころから親子で体や心について学んで育むために何かしたい」と、図書館司書、医療従事者など10人ともに14年に同会を発足させた。親子にアピールするため、「こすぎこども大学」と名づけた講座を発案し、講師陣には市内のさまざまな専門家が参加している。
15年に中原市民館(同市中原区)で「医学部」と題し全3回の講座を初開催。心臓や内臓、骨格の働きなどを学んだ。骨格見本に手をふれた子どもは「アッ!ぼくの骨と同じ形だ」と感動の声を上げた。
17年は「赤ちゃん学部」を開催。「みんなが産まれてきたのはすごい奇跡なのよ。だから自分を大切にしてね」と助産師が命の大切さを説いた。
18年の「薬学部」では白衣を着てチビッコ薬剤師になりきり、薬の分包などを体験した(=写真)。講座には毎回、親子合わせて25人前後が参加している。
「学びを通して、自分も他人も大切に思う心を育んでほしい」と荒木さんは期待を語る。問い合わせは電子メールkawasaki.med.info.net@gmail.com
(2019年5月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・背戸柳勝也)