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みやまえエコー~地域広報紙や本 音訳
毎月第3月曜日、川崎市宮前区の福祉パルで音訳ボランティア「みやまえエコー」の会員が勉強会を行っている。9月は音訳の講師を中心に写真や表などの読み方の統一を考えた。「音訳は難しい。スキルアップが必要だと実感しています」と会員の70代女性は言う。
同団体は、社会福祉協議会ボランティア相談員の齊藤準さん(75)(=写真左)が音訳講座修了生に呼び掛けて2017年7月に発足した。「社協だよりみやまえの福祉」など地域広報紙の音訳や本の紹介、会員が作ったテーマ曲が入ったCDを自宅録音で制作し、リスナー登録者宅へ送っている。録音機材の不足など手探り状態の中、ほかの音訳ボランティアの協力を得て、宮前区を中心に活動している。
現在会員は40~70代の男女13人。宮前区の視覚障害者は300人以上いるが、リスナーは30人。なかなか必要な人に支援が届かず、周知されることが課題だ。
口コミはもちろん、駅で視覚障害者を見かけたら声掛けをしている会員もいる。「文字が読みづらくなった高齢者の力にもなりたい」と代表の西尾有紀さん(52)(=同中央)。
11月の毎週月曜日に福祉パルで「初めての朗読講座」を開催している(参加費500円)。齊藤さんは「くせのある話し方をする人も歓迎です」と参加を呼びかけている。問い合わせは、メールでryoko-ya@jg.ejnet.ne.jp(山内さん)。
(2019年11月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・西中重美)