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ダブルケアかわさき 次への行動に後押し
「ダブルケアかわさき」(川崎市高津区)は、市内各区を巡回しながら「私たちの身近なケアを学ぶ~プチ勉強会」を毎月開催している。
「ダブルケア」とは、育児と家族・親族などの介護を同時に担う状態のことをいう。代表の田中夏実さん(44)=写真左=は、2018年に川崎市男女共同参画センター(同市高津区)で開かれた「ダブルケアの学習会」で高安千穂さん(41)=写真右=と出会い、当事者同士で意気投合。「この場に来られなかった人たちにも学びや経験を伝えたい」と団体を立ち上げた。元医療ソーシャルワーカーや介護福祉士もメンバーに加わり、6人で運営している。
勉強会の参加者は20代から80代までと幅広い。「遠方に住む母の介護と育児に追われ、子どもに当たってしまう」など、当事者ならではの声や悩みを聞き合い、経験や知識を共有している。困りごと次第では、地域包括支援センターへの相談を後押ししたり、必要に応じ連絡を取ったりしている。
「ここで話をして、問題を整理することで、次への行動が見えてくる。一人で抱え込まないでほしい。まず、自分を大事にして」と田中さん。コロナウィルスの影響でオンライン開催に変更したが、家から出られない人に好評だ。問い合わせは「ダブルケアかわさき」でWEB検索。
(2020年12月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・安達朝子)