U50 第43回 内田千恵さん
アンダー50として、2018年から2024年3月まで、
50才未満の若手市民活動家へインタビューを重ねてきました。
「活動を始めたきっかけや思い」など、
62名それぞれの軌跡が
多くの方々へのエールになるよう願っています。
内田 千恵 さんプロフィール
「発達障害×空間ラボ」オンラインお話の会 代表
空間デザイン心理士Ⓡプロ
二級建築士
インテリアコーディネーター
住まい改善コンサルタント
麻生区在住
「発達障がい×空間ラボ」オンラインお話の会とは
「お母さんが笑顔でいられる環境作り」を目的に、さまざまな特性のお子さんの子育てと生活を支えているお母さんが気軽に悩みを打ち明けられる場として、オンラインで毎月定期的に開催しています。いつも頑張っているお母さんたちの家庭内の困り事や子育ての悩みを分かち合い、ホッとできる居場所作りを目指しています。誰かに話すことで気持ちが楽になったり、また頑張ろうと励みになったりすることが、お母さんたちにとって心の支えやパワーの源になると考えるからです。
「発達障害×空間ラボ」の主催メンバーは、一社)空間デザイン心理学協会の「空間デザイン心理学Ⓡ(注1)」の資格を取った、建築士やインテリアコーディネーターとして仕事をしている空間のプロです。
同時に、私を含め、発達特性のあるお子さんや、不登校・引きこもりなどのお子さんをもつ母たちでもあります。
特性のあるお子さんにとって、環境づくりはとても大切です。住まいの中でも特性に合わせて工夫することでより暮らしやすくなる可能性があります。特に、環境に敏感なお子さんにとって、どのような環境づくりが必要なのか日々研究しています。
また、それを支えているお母さんにも、笑顔でいられる環境が必要だと考えます。
お話の会はFacebookやInstagramで募り、少人数でゆっくりお話しが出来るよう工夫しています。
(注1)・・・人の特性や状態(心身、感覚、性格、価値観、生活スタイル、経験など)などを、人間科学(心理学・脳科学行動科学など)で解析しながら空間デザインを考える、高原美由紀先生が創られた新しい学問です。
活動のきっかけと会の設立
美大卒業後、設計デザイン事務所勤務、出産・子育てを経て、インテリアコーディネーターの仕事に復帰しました。2020年コロナ禍による自粛生活で、家庭との両立を考えオンラインでできる仕事を模索していた時に「空間デザイン心理学Ⓡ」に出会いました。講座受講を通して、空間や環境が人の心に与える影響の大きさを知ると同時に、お客様の幸せをサポートするには、まず自分自身が幸せであることが大切と自分を見つめ直す良い機会となりました。
資格取得後、より様々な分野で空間デザイン心理学®の学びを深め、仕事に活かしたり活動を共にできたりしたらいいなと思い、有資格者の皆さんにお声をかけ『空間デザイン心理学協会有資格者研究室』を立上げました。2021年1月発足以来、現在「高齢者」「健康住宅」「片付け・収納」「色彩」などそれぞれの研究室が研究を進めています。「発達障害×空間ラボ」もその一つになります。
私自身、子どもが3人いて、長男の個性的な性格や三男の発達の遅れから、三人三様の子育てを通して「その人の個性に合わせた環境」を作っていく大切さを身に染みて感じています。笑顔になれない時期もありました。だからこそ、この活動を通してたくさんの方をサポートしたいという強い思いがあります。
お話の会は、まだまだ手探りで始めたばかりです。今後は実際に希望者に対して住まいのアドバイスやセミナーの開催を考えています。
一緒に笑顔になれて、わくわくできる活動
私は、この「オンラインのお話の会」活動の他に、2019年から気の合う友人と「暮らしにちょっとあったら素敵なものづくりアトリエ COUSCOUS(クスクス)」を主宰しています。くすくすと楽しくものづくりをして、それを暮らしに取り入れられてみんなが笑顔になれるといいなという思いで活動しています。主に新百合ヶ丘近辺でマルシェに出店、子ども工作教室やお絵描き教室、寺子屋でワークショップを開いています。
今年からは、もう一人加わり「SDGs・アップサイクル活動unicocco(ユニコッコ)」として3人で活動開始しました。捨てるにはしのびないボタンや可愛いリボン、壊れてしまったけど思い出のあるアクセサリーなどを、世界に1つだけのアクセサリーや小物によみがえらせます。要らなくなったものを価値あるものに生まれ変わらせることのできるので、とてもやりがいを感じています。リメイクアクセサリーワークショップや、制作したアクセサリーや小物をマルシェで販売しています。
最後にメッセージを
活動を始めて、好きな事をしていることが何にも勝るパワーになり、一緒に活動している仲間やご縁のある方とのつながりが日々の心の支えになっていると感じています。
「暮らしに笑顔とわくわくを」「みんな取りこぼさない社会」を創っていく。そして「家族関係・親子関係が改善して、子育てを楽しめる」そんな住まいを作ること、が私のミッションです。
プラン提案やインテリアコーディネート以外にも、今のお家をより快適に暮らしやすくするためのアドバイス「住まい改善コンサルティング」も行っています。家を買ってしまったけどうまく住みこなせていない、収納はあるけどなぜか散らかるという方も、なにか改善できることが見つかるかもしれません。空間の困りごとだけでなく、家族関係の課題や心の問題まで扱って、家族関係が住まい空間をひっくるめて良くなっていく、そんなサポートを心がけています。それぞれ家族の形や必要なものは違います。それぞれの特性に合った部屋の仕組みや片付け方があります。居心地の良さも人それぞれ違います。これからも一人ひとり丁寧に寄り添って、心のサポートと環境作りのお手伝いをもっとしていけたらと思っています。どうぞ、悩んでいる方や私たちの会に興味のある方は是非ご連絡ください!心よりお待ちしています!
《お知らせ》
▼発達障害のお子さんを持つお母さんのためのお話会(毎月第2木曜10時~)
第3回 11月11日(木)(am)10時~
第4回 12月19日(木)(am)10時~
※全て参加費無料、オンラインZoom開催
▼子どもSDGsラボ「なかはらでまなぼう」
11月7日(日)(武蔵小杉住宅展示場)
▼リメイクアクセサリーショップ
11月18日(木) (am)10時~ 支え合い広場(麻生区栗木)
~お気軽にご参加ください♪~
お問い合わせ
<問い合わせ>
内田 千恵
Email: Kurasuma7077@gmail.com
【住まい改善アドバイスやインテリアのご相談】
HP: https://kurasumalab.wixsite.com/kurasumalab
【お話の会お申込み】https://forms.gle/dP8D9wC43g2s4wfv7
【発達障害×空間ラボ:お問い合わせ】sdpahattatsulab@gmail.com
【一社空間デザイン心理学協会】HP: https://www.sdpa.jp/
2021年10月21日取材 レポーター 町田香子
次回のエースは中野 絢斗さん(かわさき若者会議 発起人)です。
中野 絢斗さん(かわさき若者会議 発起人)へ一言
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